被災された子供達へのフォローのHPを見つけました。
文部科学省は、
子どもの心のケアのための保護者向けパンフレットをHPで紹介しています。
内容はPTSDを早期発見するチェックシートやその対策です。
PCで見れる方は、こちらから(PDFをダウンロードして下さい)。↓
PTSD早期発見チェックシート
東北地方太平洋沖地震の情報携帯サイト
~茨城県内情報サイト~
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茨城県内情報サイト
被災者の方は、パソコンがなく見れない方が多いと思うので、
ここにまとめてみました。
まだまだ地震や、余震で避難生活で大変だとは思いますが、
落ち着いたら
子供もケアにも目を配って欲しいと思い記載しています。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)
自然障害や、事故等に子供が遭遇し、恐怖や喪失体験などにより、心に傷を受け、
その時の出来事を繰り返し思い出す、
遊びの中で再現するなどの症状に加え、情緒不安定、睡眠障害などが現れ
生活に大きな支障をきたすことがあります。
こうした反応は、誰にでも起こりうる事であり、
ほとんどは時間の経過とともに薄れていきますが
一カ月以上続くとPTSDになる可能性があるので、
早期の対応と予防を心がける事が必要です。
☆PTSDの主な症状(下記の症状が一カ月以上続く)
不安感、絶望感、ひきこもり、頭痛、腹痛、食欲不振。
1.持続的な再体験
・体験した出来事を繰り返し思い出し、悪夢を見たりする。
・体験した出来事が目の前でおきているかのような生々しい感覚がよみがえる。
2.体験を連想させるものからの回避や感情が麻痺した症状
・体験した出来事と関係するような話題などを避けようとする
・体験した出来事を思い出せない。
・人や物事への関心が薄らぎ、周囲と疎遠になる。など
3.感情・緊張が高まる
・よく眠れない、いらいらする、怒りっぽくなる、落ち着かない
・物事に集中できない、極端な警戒心をもつ、ささいなことで驚く。など。
※小学校低学年ごろまでの子供は、自分が体験したストレスをうまく表現できず、
自分の好きな人形やグッツを離そうとしない
ままごとで自分の体験した事を表現するなどの行動となって表れる事があります。
※いじめ、性的被害などの体験は、多くの場合、自分から語ろうとしません。
<PTSDの例>
【小学生】目の前で友達がバイクにはね飛ばされ、救急車で搬送されるのを目撃。
以来、あまり話をせず、ささいな事で泣いたり、夢でうなされる、
少しの音で驚いたり、救急車の音に過敏に嫌がったり、
事故が起こった道を通ろうとしないなどの症状。
【高校生】地震で家が倒壊し、命を落としそうになった。
それ以来、道路工事の振動を感じたり、蚊帳の建築現場を見ると恐怖で
パニック状態にる。
さらに、揺れも怖くて電車に乗れなくなり、ひきこもりはじめ
地震や火事の様子がテレビに映るとあわてて
チャンネルを変えようとする。
4.予防と早期発見の為のチェックシート
描きの症状が多くみられ、その他にも心配な症状や様子が見られたら
学校や、医療機関等に相談して下さい。(他にもさまざまな症状があります)
・自然災害・事故・事件の様子をまねて再現する、その時の絵を描いたりする。
・体験した出来事と関連するような話題などを避けようとする。
・ささいな事や小さい音に過剰に反応する。
・眠れない、夢でうなされる、途中で目が覚める。
・物忘れ、覚えられないほど記憶に障害が現れる。
・食欲がなく、何もする気が起こらない様子である。
・理由もなくいらいらする。なぜか不安になる。
・頭痛・腹痛・動悸・吐く等の身体症状がみられる。
5.対策のポイント PTSDを予防する為には早目の対応が大切です。
・子供の様子に気を配りましょう。
・コミュニケーションをよくとりましょう。
・怖がる時はしっかり抱きしめてあげましょう。
・子供が安心して体験や現在の気持ちを語れるような雰囲気作りに心がけましょう。
・普段の生活リズムが早期に回復できるような、援助を心かけましょう。
・甘えや、夜尿などあかちゃん返りをするようになっても、
受け入れて安心できるようにしましょう。
・症状は必ずやわらいでいくことを伝え、安心感を与えましょう。
・子供が努力した事をしっかり誉め、自信がもてるようにしましょう。
・一緒に遊ぶなど、触れ合いの時間を多く持つよう努めましょう。
・勉強や家の手伝いができなくても、しばらくは暖かく見守りましょう。
・子供が嫌がる事(部屋の電気を消す、外出しないようとしない)は、
強制しないよう心がけましょう。
保護者自身の心のケアも大切です。
子供の心の回復には、子供が安心する事が出来る環境が不可欠です。
それには大人の心の安定がまず大切です。
保護者自身の心のケアにも気をつけましょう。
発行:文部科学省スポーツ・青少年局学校健康教育課
協力:(財)日本学校歩いく会「心の健康つくり推進委員会」